IT業界のブラック企業の特徴と見分け方を教えます!

キツそう、残業が多そう、怒鳴り声が聞こえそう、社員に覇気がなさそうなど、何かと悪いうわさが飛び交うIT業界。わたしがSEとして勤めていることを友人に伝えると「あぁ・・・、SEってブラックなんだよね・・・」と同情の目で見られたことを思い出します。

わたしはどちらかというとホワイト系のSEとして働いているのですが、やはり世間のイメージはSEといえば激務でブラック企業という印象が強いようです。

IT業界 = ブラック企業 という印象が世間的なイメージとして蔓延しているのは、IT業界で働いている人の割合が多く、他の業界に比べて圧倒的にブラック企業が多いためです。

IT業界、特にSEに転職する際はブラック企業を見極める目を持って企業選びをしなければなりません

わたしの転職活動してた時は「SEとして働きたいけどブラックだけは嫌だ!」という気持ちで行っていました。そこで得た知識は今もなお転職先を選ぶ上でも役立っています。

IT業界に興味があるけど、ブラック企業が多そうだから敬遠している方。もったいないです!
ブラック企業の特徴、見極め方を教えますので、ぜひ今一度IT業界に目を向けてもらえたらと思います。

スポンサーリンク

IT業界はなぜブラック企業になる?

見極め方を知るということは、裏返すとIT業界がブラック企業になるメカニズムを知ることです。なぜIT企業はブラック企業になりやすいのでしょうか。その辺りをまずは詳しく説明していきます。

ブラックになる理由1 多重請負の構造

最大の原因はIT業界が多重の請負構造になっていることです。

図解して例を挙げます。

A社がお客様からシステム開発の依頼を受けたとします。一般的な考えではA社がそのシステムを開発すると思いますよね。ですが、IT業界では基本的にはA社は開発しません。

そのまま横流しで別のIT企業にシステム開発を委託します。委託された会社をB社としましょう。B社が委託されたもんだからB社がシステム開発しそうなものですが、B社も開発せず別のIT企業に開発を委託する場合もあり得ます。

このように、システム開発はたらい回し的に下請け会社へ、さらに下請け会社へと移っていく構造があります。A社からB社へ委託するとき一定のマージン(儲け分)を引いた額で委託します。B社からC社へ委託するときももちろん一定のマージンを差し引きます。

するとどうなるでしょうか。

A社がお客様から受け取った元々の金額が100万円だったとして、マージンを引いて委託、マージンを引いて委託を繰り返している内に最終的にシステム開発を行う会社は何%も引かれた額(例えば50万円程度)で開発を行わなければならなくなります。

これがIT業界のメカニズムです。最終的にシステム開発を請け負うことになった企業が一般的に言われるブラック企業となりやすいです。少ない金額、そして短いスケジュールで仕事をこなさなければなりません。しかも皮肉なことに最終的にシステム開発を行ってくれる企業には仕事がどんどん集まります。少ない金額で開発を行ってくれる訳ですからどこの企業も仕事を依頼したいのです。

こうして利益もほとんどないのに仕事の量だけが増え日々ノルマとスケジュールに追われるITブラック企業ができあがるのです。

ブラック企業は断れない

IT業界のシステム開発のメカニズムは理解できたでしょうか。ここで一つ疑問が残ります。なぜ最終的に仕事を請け負う企業は断らないのでしょうか。

キツイだけでほとんど儲けがでないことは分かっているはずなのに・・・。

答えは簡単で、少額でも仕事を請け負わないと会社が潰れるからです。

IT業界はブラック企業であればあるほど仕事を断れません。断ることは会社が死ぬことです。つまりキツイと分かっていても仕事を受け続けてなんとか会社を回していくしか生き残る術を身につけていないのです。

こんな会社が社員のことを考えられるはずもなく、会社を維持することに精一杯で社員は使い捨て。未経験でもいいから大量募集を繰り返しなんとか会社を存続させているのです。

ブラック企業は一生ブラック

ブラック的経営をしている時点でもう這い上がれません。抜けだそうにも抜け出せない渦の中に会社全体が巻き込まれているような状態ですね。

今ブラック企業のところは、数年後、数十年後もブラック企業であり続けるでしょう。もちろん会社が存続してればの話ですが。

ですから、仮に今ブラック企業に勤めているとしたらいつか良くなるなんて考えではダメです。今すぐ転職を意識しましょう。

ブラックになる理由2 人材不足

IT業界は深刻な人材不足です。ブラック企業はいつでも人材を欲してますが、ホワイトと呼ばれる企業でもIT人材が足りていません。

最新のIT人材白書によると、8割以上のIT企業が人材不足と回答しています。

人が足りないと仕事がキツくなるのは当たり前です。5人必要なところを4人でやらなければならないという状況も出てくるわけです。

また人材不足という言葉の中には(優秀な)IT人材が足りないという意味も含まれています。SEとは名ばかりのスキルが乏しいエンジニアもたくさん存在しており、未熟なエンジニアが足を引っ張ることでミスが起きたり仕事が進みにくくなったりします。

このように人材不足は悪い面もありますが、転職という面で考えると売り手であるわたしたちが有利になれるというメリットがあります。給料アップも比較的簡単で、今の会社より待遇のいいIT企業への転職も可能です。

ブラックになる理由3 無能な上司

ブラック企業の大きな特徴でもある、無能な上司。有能な上司がいる会社はブラック企業にはなりにくいです。しっかりとスケジュールを把握し、部下に対して適切な指示やアドバイスをを送り、ミスのリカバリ能力も優れ、ちゃんと責任も取ってくれるのでわたしたちは安心して仕事ができます。

しかし、無能な上司だと基本的には放置です。責任はミスした人が悪いという考え方。そのくせ声だけはでかい。無能な上司は部下に対してわざと放置しているのではなく、指示の仕方も人の動かし方も分からないだけです。少しでもイレギュラーなことが起こるともう対処できません。

そんな人が上司になったら可哀想としか言いようがありません。会社からの転職を考えるといいかもしれません。

スポンサーリンク

ITブラック企業の見極め方

では具体的にブラック企業の見極め方を見ていきましょう。

未経験可を見極める

IT業界の求人でもっとも注意しなければならないのが、「未経験可」の文字。

他業種からSEになりたいと考えている方は基本的には「未経験可」で検索をかけると思います。しかし、「未経験可」のSEは一歩間違えるとIT奴隷なりかねません。

大量募集は危険

例えば、中途採用であるにもかかわらず、10名とか20名とかの2桁の募集している企業。危険ですね。人が辞めるペースが早いのか、もしくは安月給で働いてくれる使い捨てできる人材をたくさん集めたいか。

いずれにしても、ブラック企業の香りがプンプンします。応募すればおそらく入れます。どこでもいいから入りたいって方は止めませんが、やめておいたほうが身のためです。

書類選考、面接が驚くほどあっさり通る

ブラック企業は基本的には、実務経験関係なく「やる気」さえあれば雇ってくれます。未経験にもかかわらず驚くほど簡単に通過した場合は怪しんだほうがいいかもしれません。

面接場所が汚い

IT企業は本来であれば儲かる職業です。しかし、下請けの下請けに回ってしまったブラック企業はどう頑張ったって儲かりません。

何社も面接した経験から言わせてもらうと、優良企業であればあるほどオフィスが綺麗です。これは面接相手つまりわたしたちをおもてなしする気持ちの現われでもあるわけです。

転職活動に慣れてくると、面接する時点でどういった会社かが分かってくるようになって楽しいですよ。

客先常駐はキツイ可能性が高い

最近は客先常駐のIT企業が増えています。客先常駐とは、請負先の会社に出向いてそこの社員のメンバーの一員となって一緒に開発することを言います。

常駐ですから常に相手の会社に出向きます。

客先常駐の時点ですでに別のシステム会社の請負(多重請負の構造で言う所の2次受けや3次受け)をしているわけですが、必ずしもブラック企業というわけではありません。ブラックかどうかは運の要素が強いです。

常駐先のメンバーが素晴らしく風通しの良い会社であるなら充実した仕事を行えるしょう。逆に、無能な社員、責任のなすりつけ合いを行うような会社に常駐することになったら毎日が大変だと思います。

第一候補としては客先常駐の企業を選ぶべきではないと思いますが、全IT企業の中で約9割とも言われているほど客先常駐の企業だらけです。避け続けることも難しいと思いますので、やはり面接時の雰囲気と常駐先の会社に不満があったときにどれだけ自分を守ってくれるかで判断すると良いと思います。

みなし残業は残業時間のバロメーター

意外と知られていないが「みなし残業」。月に○時間はまでは残業代がでませんと表記されたものです。30時間とかの時間で設定されている場合が多く、要するに残業したとしても月に30時間はタダ働きにしますと言われています。(30時間を超えた場合は残業代が出ます。)

タダ働きとかなりマイナスな表現をしましたが、みなし残業分は固定給料の中に含まれている計算です。つまり、みなし残業30時間であれば、だいたい最低でも30分は残業するであろう会社という認識でいるといいかもしれません。

大抵のところはみなし残業より残業することになると思います。みなし残業の時間が長すぎる企業はブラック企業の香りがしますね。

福利厚生が乏しい企業は社員を大事にしてない

福利厚生は住宅手当や通勤手当、その他諸々の社員が働きやすさをサポートしてくれる制度です。福利厚生の充実度で企業がどれだけ社員を大切に思っているかを判別することができます。

福利厚生が乏しいということは、社員のことをあまり思っていないか経営的に余裕がないかのどちらかです。どちらにしても、転職先として選ぶメリットとはありませんので、あまり選ばないほうがいいかもしれません。

ハローワークの求人はブラックだらけ

個人的な考えになりますが、ハローワークはブラック企業の温床だと思ってます。わたし自身、初めての転職活動ではハローワークを活用したのですがあまり良い企業には出会えませんでした。

10社ほど面接を受けて、あくまで自分の肌感覚ですが8社はブラック気味だったかなと思います。逆に一般の企業が運営しているIT専門の転職サイトを活用した場合は、10社受けてもブラック気味だったのは2社ほどでした。ハローワークとは真逆ですね。

ハローワークの求人の質の悪さを思い知り、それ以降はハローワークを利用することはなくなりました。優良なIT企業を探したかったら一般の企業が運営している転職サイトの活用をおすすめします。

以下に転職サイトをまとめましたので参考にしてください。
未経験からSEを目指すための転職サイトを比較

いつ見ても募集している企業は怪しい・・・

そしてもう一点。いつ見ても募集している企業ってありませんか?例えば、一年前に転職活動を行っていた時に見つけた求人がまだ残ってる、など。

人がすぐに辞めてしまうから再度募集を行っているか、もしくは人気がなさすぎて募集がないか。どちらにしても、そういった企業は危険です。

まとめ

IT業界はブラック企業が多いのは事実ですが、しっかりと見分ける目を持って転職活動に取り組めば、満足できる会社に転職できるはずです。

求人票の内容からブラック企業のヒントはたくさんあります。この記事の内容を思い出しながらブラック企業を選ぶことなく転職が成功することを願っています。

スポンサーリンク

「転職力」を測りませんか?

転職力の結果

@typeの「転職力」診断はたった10分で今の状態を丸裸にされてしまいます...。
結果を恐れずに、嘘偽りなく入力してくださいね。

関連ページ